物流過程における重要工程“検品”とは?検品作業の実務とアウトソーシング3つのメリット
ワザモノ編集部
原材料・製商品といったアイテムは、サプライチェーンで移動が繰り返されるたびに検品が繰り返されます。コアビジネスというわけではない上に、ルーチンが繰り返される骨が折れる仕事です。さりとて、品質保証の観点からも検品はおろそかにできません。
EC事業者をはじめとした物流事業を行っている企業にとって、慣れない検品作業のハンドリングは骨が折れる仕事です。そこで、検品の外注化が選択肢として浮上します。今回は、検品の実務や課題、作業のアウトソーシングについて考察します。
そもそも「検品」とはどんな作業が行われるのか
検品とは何か
検品とは、前工程から受け入れたアイテムが、規格通りに製造や梱包されているか確認するプロセスです。
検品は出荷前の1回だけではない
ストックポイント間または工場とストックポイント間で受け渡しがされる都度、検品が実施されます。
この他、工場での生産工程、ストックポイントでの流通加工工程など、各拠点内の工程間(たとえばベルト作業中)でも検品作業が実施され、次工程への不良品混入を未然に防止します。
もちろん全数・全項目検品が理想ですが、効率化の観点から抜き取り検品や、重点項目検査も行われています。
なぜ物流過程の中でも「検品」が重要視されるのか
エンドユーザーにとっては購入した商品は100%
たとえ品質不良が10000個に1個でも、不良品を買ったお客さまにとっては100%です。そして、不良品を買ったお客さまはもう戻ってこないことも想定されるため検品は重要な作業と言えます。
流通経路で商品や原材料に不具合が生じる可能性はゼロではない
流通過程では、数量過不足・異品種混入・経時や温度変化による劣化・輸送時の汚破損などが起こりえます。そのため、検品して都度チェックを行う必要があるのです。
事態収拾に時間がかかるからこそ、早めに不具合を発見する必要がある
何らかのエラーが起きた場合、下流に流れるほど事態収拾に時間がかかります。可能な限り自工程内でエラーを発見して事態収拾に努めたいところです。だからこそ検品は重要なのです。
検品の効率化と品質管理を実現するためには
効率性と品質管理のバランスが難しい
抜き取りや重点検査を実施すれば業務の効率化が図れますが、むやみに行うのは危険です。統計的あるいは品質管理上の知見を活かしつつ、検品スキップによる効率化と品質保持のバランスを図るべきなのです。
工程自動化と検品の関係
工程の自動化は、結果として検査スキップにつながります。例えば飲料工場で、ハンド作業によるキャップ締めでは、トルクにバラツキが出ます。工程を機械化すれば、トルクが安定し、検査をスキップできます。
ITテクノロジー活用は必須課題
センサーの進化やIoT普及により、今までは不可能だった検査工程自動化が現実化してきた。ただし検査工程自動化にはITに詳しく、かつ、現場にも精通したスタッフが必須です。
品質を工程で作りこむ
工程での品質管理を徹底すれば検品項目や頻度をスキップできますが、現場の工程管理に精通した熟練スタッフが欠かせません。
最後は熟練の五感が頼り
いくら自動化が進んでも、目視確認はどうしても残ります。そして目視には、「その道何十年」の熟練スタッフが頼り…という現場も少なくありません。ただし、できるだけ多くの熟練スタッフを多数確保できることは簡単なことではないでしょう。
検品業務をアウトソーシングする企業は増えている!その理由とは
短期間で万全の検品体制を組むことができる
検品体制を自前でそろえようとすれば、スタッフの教育・指導者の育成・プロセスの整備、さらには経験値の蓄積などの対応に時間がかかります。だからこそ外注により時間を買うのです。
工程の作りこみ・熟練者の確保・ITテクノロジーの活用といった取り組みも、外注に任せられます。
固定費の変動費化
自前での検品体制では、繁閑のピークに合わせ人手を確保しなければいけないなど効率が落ちます。外注の稼働により、フレキシブルな工数調整が実現します。
本来の業務へ集中できる
管理やオペレーションに手間のかかる検品を物流のプロに任せ、自らはコアビジネスに集中できます。
ISO9001認可取得で品質を落とすことなく消費者のもとへお届け!検品業務などのアウトソーシングはニューウェイへ
流通のスペシャリストであるニューウェイでは、検品をはじめとしたさまざまな業務のアウトソーシングサービスをご提供しています。
得られるメリットは大きく3つです。
メリット1:自社の商品を高品質に保てる
品質マネジメントシステムの国際規格を取得しており、それを基に教育した社員・スタッフが徹底した倉庫管理を行っているため、商品の品質を落とすことなく消費者のもとに届けることができます。
メリット2:あらゆる管理が低コストで実現可能
創業以来アパレルに特化した物流事業を行っているニューウェイでは長年蓄積されたノウハウを持っているため、物流にかかわるあらゆる工程をスムーズに、無駄なく進めることができます。そのため、低コストでのアウトソーシングを実現しています。
メリット3:自社の生産性を大幅に上げることが可能
流通システムを仕組み化するまでには、多くの知識、ノウハウ、時間を要します。煩雑になりがちなあらゆる管理もニューウェイにお任せいただければ、自社でしかできない業務の生産性を上げることも可能となります。
BtoB、いわゆる百貨店・量販店への流通だけでなく、BtoC事業者であるECサイト運営者の物流や、受発注・コールセンター等のアウトソーシングももちろん可能です。
生産者・販売事業者の視点に立って、売り手のニーズと顧客のニーズに沿った管理や改善案の提案などあらゆる観点から事業をサポートしています。
流通における課題を持っている事業者の方は、まず一度ニューウェイにご相談ください。