ECビジネスの出荷作業はなぜアウトソーシングすべきといわれるのか
ワザモノ編集部
ECビジネスの需要増に伴い、物流量は急拡大しており、この勢いはこの先しばらくは続くことが予想されています。一方で仕事がきついとされるトラックドライバーや倉庫の作業者などは人手不足状態が続いているのが実情です。このため、自社で出荷作業を切り盛りしているEC事業者は少なくありませんが、このままの状態では負担が一部の担当者に集中するため、この状況が続けば、欠品や失注、現場の事故といった大きなトラブルを招きかねません。
そこで出荷業務をアウトソーシングして、自社の物流にかかっている負担を減らそうという企業が増えています。今回は出荷業務をアウトソーシングすべき理由について解説していきます。
自社で出荷作業を行う際に挙げられる課題点
出荷作業が抱える課題1:プロでなければ作業効率が悪い
出荷作業、発送業務などの知識や技術がない作業員が出荷作業を行った場合、不慣れなために作業効率も悪くなり、無駄な人件費などコストがかかってしまうケースが多くなります。
出荷作業が抱える課題2:迅速に出荷できないケースが出てくる
不慣れな作業、負担の集中で、倉庫内で最適な保管・在庫管理ができなくなる可能性がある。場合によっては在庫切れを起こす可能性も考えられ、エンドユーザーの期待に応えられずに、自社の信用にも関わってくるようなことも起こりえます。
出荷作業が抱える課題3:出荷作業や発送の技術が低いことでクレームにつながりやすい
出荷作業は、商品をきちんとエンドユーザーのもとに届けるために、商品の材質や形状によって梱包を変えたり、発送方法を変える必要があります。ところが、担当者が不慣れな場合、適切な梱包が行われず、エンドユーザーのもとに商品が届くまでに壊れてしまったり、傷ついたりする可能性もあります。こうした場合、クレームにつながりやすくなり、クレーム対応などでさらなるコストがかかります。
課題から解く出荷作業をアウトソーシングすべきといわれる理由3つ
では、出荷作業を内製化せずに外部に発注するとどうなるのでしょうか。商品発送をアウトソーサーに任せた場合のメリットを解説します。
コアビジネスへの経営資源を集中できる
BtoCビジネスのコアは、商品に磨きをかけ、既存顧客とのリレーションを深め、新規顧客を獲得することにあります。商品発送といったノンコア業務を切り離すことで、よりコア業務に集中できるため、顧客満足度の向上につなげやすくなります。
物流コストの固定化回避
EC事業者にとって、倉庫の初期投資はとてもコストがかかります。中小企業であればなおさらです。倉庫を立ち上げた後も、光熱費・保険料・固定資産税などの維持コストがかかり続けることになります。出荷作業をアウトソーシング化することによって、物流コストの固定化を回避することができます。
発送作業の質向上
出荷作業は「注文された商品をトラックに載せる、簡単な業務」と考えがちですが、それは大きな間違いです。実際の出荷業務は受注データと現物の照合、計画的なトラック積載、現場での動線確保などさまざまなファクターが複雑に絡み合っています。不慣れなまま、出荷作業を内製化するよりも、経験豊富で信頼できるアウトソーサーに任せるのが得策です。
商品の出荷以外も社員境域などの手間のかかる作業はアウトソースすべし
配送だけでなく周辺業務もアウトソースすることができた場合に、コア業務へのメリットはどのようなものが考えられるのでしょうか。具体例とともに解説していきます。
専門の人員がそろっているため、社員教育にかかるコストや時間が削減できる
商品を発送するには、商品のピッキングから始まり、流通加工・受発注管理・返品対応など幅広い業務が存在します。これはすべて内製化するとかなりのコストになります。また、それぞれに業務に関するルールを定め、それに沿って社員教育をする必要もあります。
社員教育にも時間を費やしなければならないほか、各工程をマニュアル化できるように専門の社員を立てなければなりません。
すべてをアウトソーシングすることで、さらに本来の業務に集中できる
中途半端に商品発送だけを外注しても、これらの周辺業務は残ることになります。商品発送と周辺業務をパッケージとしてアウトソースすることができれば、商品の価値を高めるなどのコア業務への特化をさらに加速することができるようになります。
知見の高いパートナーがいることでより自社商品の売り上げを伸ばすことができる
商品発送と周辺業務を包括的にアウトソースするには、ただ作業を請け負うだけの外注業者には任せてしまうと、自社で商品発送をコントロールできなくなってしまうケースもあります。そうなった場合、売り上げにも関わってくるのです。
普段からいろいろと相談をすることができる物流ビジネス全般に知見の高いパートナー(アウトソーサー)がいれば、自社の物流に合った流通を構築してくれるので売り上げ貢献にもつながると言えるでしょう。
価格だけで選ぶのは危険!アウトソーサー採用のポイント
一口にアウトソーシングするといっても、各業者でサービス面や価格面は大きく差があります。コスト面だけで外注業者を選んだ場合、何か外注業者側でミスがあったりすれば、結局はコスト高になってしまうことになりかねません。
ここでは、アウトソーシングを成功させるためにはどういった外注業者を選べば良いか、選定のポイントを解説します。
高い生産性を実現できるアウトソーサーであるか
外注料金の安さだけで業者を選ぶと失敗することも多いです。効率化を徹底するために、ITテクノロジーの活用し、業務の改善を定期的に実施しているか、社員研修を徹底するなどして、高い生産性を有するかなどがチェックポイントになります。
大切な商品を預けるからこそガバナンスの整備状況の確認は必須
外注先には大切な商品を大切なお客様の元に運んでもらうことになります。このため、きちんとマニュアルが整備されているかといったことや、倉庫における5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)の徹底がなされているかなど、ガバナンスの整備状況も確認すべき事柄です。
コンプライアンスの重視姿勢
もしも外注業者に何らかの問題が起きた場合、自社だけでなく、お客様にも多大な迷惑をかけることになります。そうした場合に備えて、消防法や危険物防止法等で定められた有資格者の設置、労働基準法・労働安全衛生法の遵守、安全教育の徹底などコンプライアンスを重視する姿勢を持っているかは、業者を選ぶ上での大前提となります。
ニューウェイなら高品質・低コストでアウトソーシングを実現できる
流通のスペシャリストであるニューウェイは、高い品質と安心の物流サービスを提供しています。
ニューウェイへご依頼いただくことのメリットは大きく3つです。
メリット1:アウトソーシングで経営資源を本業に集中
物流業務と一口に言っても、作業計画策定から要員確保・トラック手配、消防法など関連法規対応や関係省庁との調整など実に多岐にわたり、相互が複雑に絡み合います。ニューウェイは煩雑な業務全般をお引き受けするだけでなく、市場拡大するEC事業などのBtoCに特化した受発注・コールセンター等の周辺業務にも対応しています。
ニューウェイは、顧客のみなさまが経営資源を本業に集中できるよう、物流面でていねいにサポートしてまいります。
メリット2:業界屈指の低コストサービスを提供!
物流の低コストオペレーション実現には、ハンズオン(現場)でのノウハウが欠かせません。創業以来アパレルに特化した物流事業を行ってきたニューウェイは、長年蓄積された経験に基づく知見を駆使してムリ・ムダ・ムラを排除、入出庫・ピッキング・流通加工など全工程を効率化し、業界屈指の低コストを提供します。
メリット3:高品質でお客様のもとへお届け!
商品の保管は、一般的に思われているほど簡単な仕事ではありません。温湿度による経時変化・耐衝撃性などの保管条件は商品によってまちまちで、さらには盗難・火災防止など安全面での対応も欠かせません。
ニューウェイは品質マネジメントシステムの国際規格(ISO9001)を認証を受けており、教育された社員によって徹底した倉庫管理を行っています。だからこそ、品質を落とすことなくエンドユーザーのもとに大切な商品を届けることができるのです。
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