3PL(サードパーティー・ロジスティクス)導入!物流業務委託のメリットを解説

ワザモノ編集部

多くの企業にとって課題となるのが物流業務。物流業務を第三者企業に委託することが効果的な解決策として注目されています。最近よく耳にする「3PL」ですが、そもそも「3PL」とは何か、物流業務を委託をするメリットはどこにあるのかを解説します。

 

3PL(サードパーティー・ロジスティクス)とは

 

3PLとは、サードパーティー・ロジスティクス(Third-Party Logistics)の省略です。国土交通省の総合物流施策大綱(1997-2001)によると「荷主に対して物流改革を提案し、包括して物流業務を受託する業務」と定義されています。

 

サードパーティー

サードパーティーということはファースト、セカンドが存在します。ファーストパーティーはメーカー、セカンドパーティーを小売りや問屋と位置付けた場合、物流を担う企業はサードパーティーに相当するのです。

 

ロジスティクス

ロジスティクスは「兵站」と訳されるように、もともとは軍事用語です。「兵站」とは、作戦を立てて必要な兵員と兵器を確保、管理、そして補給する一連の活動を指す言葉です。

 

これを物流業界に当てはめるなら、ロジスティクスとは「必要なものを必要な時、必要な場所に必要な量を供給するための一括管理」とすることができます。

 

上記内容をまとめると、第三者企業に物流部門を一元的に委託することを3PL(サードパーティー・ロジスティクス)と呼んでいます。

 

3PL(サードパーティー・ロジスティクス)のメリット

 

自社で物流業務を遂行することは可能ですが、そのためにはトラックなどの配送手段の調達、ドライバーやピッキング作業員などの人材確保、倉庫管理に関わるシステムの構築など、多岐にわたり自社の貴重な経済資源を物流業務へ裂くことになります。

 

物流業務を第三者企業に委託することで以下のような大きなメリットが得られるのです。

 

中核業務への集中

物流業務を第三者企業に委託することにより、中核業務に自社の貴重な経済資源を集中することができます。結果として製品やサービスの品質向上、新たな販路の拡大などにつなげることが可能です。

 

物流業務の最適化

3PL(サードパーティー・ロジスティスクス)の利用は単に商品の配送を外部へ委託するだけではありません。物流業務が効率的に行えるように、パートナーのような存在となってくれます。物流に関する専門家ですので、誤出荷などのミスを減らすなど、物流業務を日々改善しサポートします。

 

物流にかかるコストの見える化

物流にかかるトータルコストの把握は簡単ではありません。3PL(サードパーティー・ロジスティクス)の利用で第三者企業に業務委託することによって物流にかかるコストが明確化します。そのため、予算の配分が容易となり、注力すべき部門へのコスト投下が可能となります。

 

3PLの種類と物流業務委託をする際の注意点

 

3PL(サードパーティー・ロジスティクス)を請け負う業者には「アセット型」と「ノンアセット型」の2つのタイプがあります。この2つのタイプを知っておくことは、物流業務を委託する上で、非常に大切なポイントになります。

 

アセット型

特徴:
自社で倉庫、輸送手段、物流拠点を所有している

メリット:
人も施設もすべて自社で所有しているため、人材教育から拠点の業務改善まで直接サービスの改善&向上を図ることができます。

デメリット:
ノンアセット型と比較すると、自社で全てを所有しているため、輸送の量が極端に増えたり減ったりした場合など、荷主の要望に合わせ柔軟な対応が難しい場合があります。

 

ノンアセット型

特徴:
自社でトラックや倉庫などの資産を持たずに、荷主企業のニーズに合わせて外注によるサービスを行う。

 

メリット:
荷主企業のニーズに合わせた多彩なサービスの提供が可能。

 

デメリット:
複数の会社が提携してサービス提供しているため、アセット形と比較すると意思疎通が複雑になる。

 

3PL(サードパーティー・ロジスティクス)を利用し物流業務を委託する場合、アセット型とノンアセット型のメリットやデメリットをよく知ったうえで適正な選択をする必要があります。

 

3PL(サードパーティー・ロジスティクス)は長期的な運用によってメリットを得られるため、どれだけ良質なサービスを提供しているかに注目するべきです。

 

今と将来を見据えた業務委託が重要

 

今後の物流業界においては、3PL(サードパーティー・ロジスティクス)にコンサル機能を付け加えた「4PL」の導入、普及が期待されており、さらに発展すると考えられています。

 

3PL(サードパーティー・ロジスティクス)を利用し物流業務を委託することで、中核業務に集中しつつ物流業務を最適化し、物流業務にかかるコストの固定化、さらにコスト削減をも可能とするでしょう。

 

これらのメリットをしっかりと受けつつ、今後の物流業界の発展も視野に入れながら将来を見据えた業務委託をすることが非常に重要だと言えるでしょう。

 

もし、現在問題に直面している、将来を見据えた物流サービスの見直しなどを検討している場合は、ニューウェイへご相談ください。

 

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